和光市デンタルオフィス
コラム・ブログ
COLUMN・BLOG
【矯正を始めたい方へ】ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い
こんにちは!
和光市デンタルオフィスです😊
最近、お子様から大人の方まで幅広く矯正に関心を持たれる方が増えてきています。
やはり、数年ぶりにマスクを外す生活が少しずつ戻りつつあることが要因として大きいようです。
当院では矯正の無料相談を随時実施しているのですが、
「抜歯をしたり痛みのことを考えると怖い。」
「ワイヤー矯正って時間かかるの?」
「マウスピース矯正って本当に治るの?」
「マウスピース矯正とワイヤーはどっちが効果があるの?」
「なるべく目立つ矯正はしたくない。」
「自分の歯並びって、どっちの矯正方法が向いてるんだろう・・」
と、矯正治療をご検討される際に疑問に思う患者様を多くみてきました。
そこで本日は
- ワイヤー矯正について
- ワイヤー矯正とマウスピース矯正との違い
をご紹介いたします。
矯正を始めるご参考になれば幸いです。
【ワイヤー矯正って?】
まずは、ワイヤー矯正についてご紹介します。
◆ワイヤー矯正とは
ワイヤー矯正とは、ブラケットという矯正装置を歯にとりつけ、そこにワイヤーを通し、動かしたい方向に向かって徐々に歯に適切な力をかけていき、移動させることで歯並びを整える治療です。
ワイヤー矯正は専門的な技術力が大きくかかわる矯正歯科治療法といえます。
なので、当医院では専門医が在籍しており、難症例にも対応しています。
◆ワイヤー矯正の適応症例
ワイヤー矯正は、奥歯を含めたすべての歯列と咬み合わせを整えるための「全顎矯正」と、前歯のでこぼこなど整えたいなど部分のみ行う「部分矯正」とがあります。
◎全顎ワイヤー矯正のメリット
・歯列全体を動かして整えることができる
・噛み合わせの全体的な調整が可能。
・症例の適応範囲が広い。
・当医院では矯正代金に調整料が含まれている(GP矯正)
△全顎ワイヤー矯正のデメリット
・治療期間が年単位と長い。
・ブラケットが邪魔でブラッシングが困難。
◎部分的ワイヤー矯正のメリット
・気になる部分だけ治せる
・治療期間が全顎ワイヤー矯正と比べて短い
・費用が全顎ワイヤー矯正と比べて安い
△部分的ワイヤー矯正のデメリット
・難しい症例の歯並びには向かない
・奥歯は矯正できないので全体的な噛み合わせの調整はできない
それぞれにメリット・デメリットがあります。
ただし、全顎矯正・部分矯正ともに外科治療を必要とするものは治療の適応外です。
外科治療が必要なケースは、上下のあごの骨が大きくズレていたり、あごの大きさなどのバランスが悪かったりすると、顎を削ったりしなければいけないケースです。
しかし「あごがズレている=必ず外科治療を必要とする」というわけではありません。
このようなケースでもまずは当医院の専門矯正医相談してみてください。
◆ワイヤー矯正の種類
ワイヤー矯正は3つに分類できます。
どれもブラケット装置とワイヤーを用いる方法です。
①マルチブラケット矯正
マルチブラケット矯正とは、ブラケットやワイヤーを歯の表側に取り付ける方法です。
この治療方法は、長い歴史がある為最もスタンダードな方法です。
矯正といえばこの方法を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ブラケットが金属でできたものをメタルブラケットといいます。また、セラミック・プラスチックでできており、正面から見て目立ちにくいものをクリアブラケットと呼びます。
矯正装置を表につけるので目立ちやすいですが、ブラケットやワイヤーが舌に触れないので発音に影響しにくいというメリットがあります。
また、マウスピースやフルリンガル矯正(裏側)、ワイヤーを使った部分矯正は適応できる症例が限られることがあります。しかし、全顎マルチブラケット矯正は多くの症例に適応できます。
ワイヤーやブラケットの調整は手作業で行われるため専門的な技術が重要で、難症例は専門医矯正のみのご案内となる場合があります。
マルチブラケット矯正のメリット◎
・ほとんどの症例に適応できる
・ブラケットやワイヤーがが舌に触れないので発音に影響がない
・ブラケットやワイヤーが表側なので裏側よりブラッシングしやすい
マルチブラケット矯正のデメリット△
・ブラケットやワイヤーが目立ちやすい
・ブラケットやワイヤーに汚れがはさまる
・ブラケットやワイヤーによって口元に厚みが出る
・ブラケットやワイヤーがあたるので口内炎ができやすい
②フルリンガル矯正
フルリンガル矯正は、ブラケットやワイヤーを歯の裏側にとりつけていきます。
裏側なので笑った時にブラケットやワイヤーが目立ちません。
しかし、歯直接ブラケットを歯の裏側にとりつけていくのはかなり難しく、裏側矯正では患者様の歯並びをスキャンし、スキャンデータを元にブラケットを取り付ける位置決めをしていきます。
難易度の高い治療法であり、高度な専門的技術が必要のため、専門医矯正のみのご案内となります。
裏側矯正のにもメリット・デメリットがあります。
フルリンガル矯正のメリット◎
・ブラケットやワイヤーが目立ちにくい
・ブラケットやワイヤーで口元に厚みが出ることがない
・頬に口内炎ができない
フルリンガル矯正のデメリット△
・費用が高い
・マルチブラケット矯正に比べて発音しにくい
・歯の裏側が装ブラケットやワイヤーで複雑になり歯磨きしにくくなる
・マルチブラケット矯正に比べて装置が外れやすい
・マルチブラケット矯正に比べて治療期間が長い
③ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は、上の歯を裏側矯正・下の歯を表側矯正でおこなう方法です。
ハーフリンガル矯正のメリット◎
- 上の歯のブラケット・ワイヤーが目立ちにくい
- フルリンガル矯正と比較して療費が安い(当院調べ)
- フルリンガル矯正と比較して治療期間が短い(個人差有)
- 下の歯は表側にブラケットやワイヤーをつけるので、舌にブラケットやワイヤーが当たるなどの違和感が感じにくい
ハーフリンガル矯正のデメリット△
- 全顎マルチブラケット矯正と比較すると、適応できる症例が限られる
- お口の中がブラケットやワイヤーが裏表両方ついているので複雑になり、ブラッシングがしにくくなる
- マルチブラケット矯正と比較すると、治療費用が高い
- 上あごを使った発音がしにくくなる。
- 下の歯はブラケットやワイヤーで口元に突出感がでる。
ハーフリンガル矯正はマルチブラケット矯正・フルリンガル矯正、両方のメリットを得られますが、両方のデメリットも考慮して選択する必要があります。
また、こちらの治療方法も当医院では専門医矯正のみのご案内となります。
【ワイヤー矯正・マウスピース矯正はどう違うのか】
主に2つの矯正方法の違いは4つあります。
①適応できる範囲②矯正装置の目立ちやすさの違い③痛みのかんじやすさ④抜歯の有無
ワイヤー矯正・マウスピース矯正はそれぞれどういった違いがあるのか、一つずつ解説いたします。
また、当医院で扱っているマウスピース矯正はインビザライン矯正になりますので、以下インビザラインとしてご紹介いたします。
①適応できる症例の幅広さ
どうしてワイヤー矯正の方がインビザラインとくらべて適応できる範囲が広いのでしょうか?
ワイヤー矯正とは、ワイヤーにかける力で歯を動かす方法です。
その動かし方には種類があり、傾斜・捻転・挺出・圧下・歯体移動・トルクと全6種類。
基本的に全種類の方法で歯を動かせるうえに、大きな力が歯にかけられるので適応できる範囲が広いのです。
その一方、インビザラインは、少しずつ理想の歯並びに形を変えたアライナー(マウスピースのこと)を着け替えていくことで力をかけて少しずつ歯を移動させていきます。
動かしたい歯に対して適切な力をかけることができるため、前歯を中心とした軽い症例なら、ワイヤー矯正より短期間で治療が終わることも多いです。
しかし、歯の移動は傾斜・圧下のみと適応できる種類が少ないため、歯の移動をたくさん動かす必要がある場合や奥歯の移動が必要な場合は、ワイヤー矯正より治療期間が延長されたり、適応外になる可能性があります。
②笑った時の目立ちやすさの差
ワイヤー矯正に使うワイヤーもブラケットも基本的には金属でできています。なので笑顔になったときや、話をしているとき金属と歯の色との差が大きく目立ってしまいます。
当医院ではクリアブラケットという金属を使わない透明なブラケットもありますが、デメリットとして金属のブラケットにくらべて強度が弱いことや、費用が高くなる点があげられます。
インビザラインは透明なので目立ちにくく、取り外しも可能なため(しかし常時装着は必要)、結婚式やイベントで写真を撮るときなど装置を外したいときに外せるのがメリットです。
③痛みのかんじやすさ
歯が移動する際、歯槽骨の破壊を繰り返すことによって炎症反応が生じます。
これによって痛みを感じるのです。
ワイヤー矯正の場合、ワイヤーにかける力で歯を動かします。
奥歯を動かす時など強い力をかけないと動かせない歯があれば、それに合わせて全体的に強い力がかかるため、痛みをかんじやすくなってしまいます。
その一方でインビザラインは、揃えたい歯のみに適切に力をかけることができ全体的に負荷がかかるわけではないので痛みを感じにくいといわれています。
④抜歯の有無
全顎ワイヤー矯正でのマルチブラケット矯正治療の場合、必要であれば「親知らず」や「小臼歯」の抜歯をしてスペースを作り、歯を大きく動かしていくのがスタンダードな治療方法です。
その一方インビザラインは、抜歯をしないでIPRと呼ばれる歯と歯の間を数ミリ削り、スペースを作る処置を行います。
なるべく抜歯はしたくないと思う方は多いと思いますが、抜歯の方がIPRより隙間をつくれる量が大きくちがうため、適応できる範囲もそれに伴い変わってきます。
以上の4つがワイヤー矯正・インビザラインのそれぞれの違いになります。
また、メリットデメリットをまとめました。
ワイヤー矯正のメリット◎
・歯並びの症状に対する適応できる範囲が広い
・抜歯が必要な、歯をたくさん移動させる治療が可能
ワイヤー矯正のデメリット△
・ブラケットやワイヤーが目立つ
・装置が外れたらその都度来院が必要。
・ブラケットやワイヤーで口腔内を傷つけるリスクがある
・マウスピース矯正にくらべ痛みを感じやすい
・ブラケットやワイヤーが邪魔をして歯ブラシしにくい
・抜歯が必要になる可能性がある
インビザラインのメリット◎
・アライナーが透明なので目立ちにくい
・着脱可能
・ワイヤーより痛みを感じにくい
・アライナーはプラスチックなので金属アレルギーのリスクがない
インビザラインのデメリット△
・長い装着時間を守る必要がある
・適応できる症例が限られる
矯正の治療方法をご検討される際、メリット・デメリットも大切ですが、
- 噛み合わせを含めた奥歯までしっかりと歯並びを治したい
- 痛みが強いのは嫌
- 目立たない矯正がしたい
- なるべく抜歯はしたくない
など、「矯正をしていくうえでで重要視する点はなにか」を考えて選ぶことが、後々の満足度にもつながります。
当医院では、そういったポイントをしっかりヒヤリングし、診断したうえで矯正治療を始めさせていただいております。
【ワイヤー矯正・インビザライン、どちらが自分に合っているのか】
矯正歯科治療は
- 歯並びの状態
- 検査・診断の結果
- なりたい歯並びはどんな歯並びか
などにより、それぞれ適した治療法が違います。
「どの治療法が自分に適しているか」は実際に歯科医院に来院し、歯並びの状態・むし歯や歯周病はあるのか・歯根の状態・親知らずはあるのかなどを検査・診断してもらう必要があります。
そして、患者様のご希望を含め、様々な治療方法について歯科医師と相談しながら決めていきます。
特に「こうしたい」という希望は、患者様と歯科医師の間でゴールのすり合わせが必要なため、カウンセリングで特に重要なことです。
患者様の治療方針決めるうえでの参考として、ワイヤー矯正・インビザラインそれぞれに向いているケースをまとめてみました。
◆インビザラインよりもワイヤー矯正のほうが向いているケース
・インビザラインでは適応できない歯並びの症状
・インビザラインだけだと治療期間が長くなりすぎる
・抜歯が必要で歯を大きく移動させる必要がある
・全ての歯並びと咬み合わせを、しっかり治したい
以上のようなケースでは、インビザライン単独での治療が難しいとされます。
インビザライン治療が可能でも、治療期間が極端に長くなってしまうこともあります。
適切な治療のため、インビザラインを希望していてもワイヤー矯正をご提案させて頂いたり、ワイヤー矯正とインビザラインの両方を用いたコンビネーション治療をご提案することがあります。
◆ワイヤー矯正よりもインビザラインのほうが向いているケース
・前歯部のみの軽い歯並びの改善
・抜歯せずに矯正がしたい
・目立つワイヤー・ブラケットを着けたくない
・痛みが少ない治療法がいい
・金属アレルギーの心配がある
インビザラインは、今までの日常とあまりかわらずに生活していただけるのが魅力です。
ワイヤー矯正とインビザライン、それぞれに向いているケースをご紹介させていただきました。
【最後に】
少しでも知識が増えることで、選択肢の幅は大きく広がります。
ぜひ矯正を始める第一歩としてご参考にしてみてください。
しかしながら、どの治療法穂が適切であるかを決めるには、診察・検査を受けたうえで、歯科医師とのカウンセリングをすることがとても重要です。
歯並びの解決は、その費用や期間以上に生活を豊かにしてくれます。
まずは勇気を出して、歯科医師に相談しましょう。
当医院の先生方は歯並びの悩みを解決するため、必ず力になってくれます。
是非一度、当医院の矯正無料相談を受けてみてください。
カテゴリ
- 虫歯 (33)
- 歯周病 (19)
- 小児歯科 (5)
- 矯正歯科 (22)
- 口腔外科 (12)
- 親知らず (4)
- 顎関節症 (7)
- 噛み合わせ異常 (9)
- マイクロエンド (4)
- セラミック (28)
- インプラント (16)
- 小児矯正 (8)
- マウスピース矯正 (33)
- ワイヤー矯正 (26)
- 部分矯正 (20)
- ホワイトニング (26)
- デンタルエステ (35)
- デンタルIQ (92)
- スタッフブログ (81)
アーカイブ
- 2024年11月 (3)
- 2024年10月 (4)
- 2024年9月 (4)
- 2024年8月 (5)
- 2024年7月 (4)
- 2024年6月 (5)
- 2024年5月 (4)
- 2024年4月 (4)
- 2024年3月 (5)
- 2024年2月 (4)
- 2024年1月 (4)
- 2023年12月 (6)
- 2023年11月 (2)
- 2023年10月 (6)
- 2023年9月 (3)
- 2023年8月 (5)
- 2023年7月 (4)
- 2023年6月 (4)
- 2023年5月 (5)
- 2023年4月 (3)
- 2023年3月 (3)
- 2023年2月 (4)
- 2023年1月 (4)
- 2022年12月 (3)
- 2022年11月 (2)
- 2022年10月 (1)
- 2022年9月 (1)
- 2022年8月 (6)
- 2022年7月 (4)
- 2022年6月 (1)
- 2022年5月 (5)
- 2021年10月 (4)
- 2021年9月 (12)
- 2021年8月 (1)