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2025年01月18日

【子どものお口と歯の疑問】徹底解説!~小学校高学年編~

生えたばかりの大人の歯が虫歯になってしまいました

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子供の永久歯の虫歯

生えたばかりの永久歯が虫歯になってしまうのは、とても心配なことですね。この時期の永久歯は、一生使う大切な歯ですので、早めに適切な対応をすることが大切です。

永久歯が生えたばかりの頃は、まだエナメル質が完全に硬化していないため、虫歯菌が作り出す酸に対する耐性が弱い状態にあります。これに加え、子供は奥歯の溝が深く歯ブラシが届きにくい箇所を磨き残してしまったり、正しい歯磨きの仕方が身についていなかったりすることがあります。そのため、特にこの時期の奥歯は虫歯になりやすいのです。また、甘いお菓子やジュースなど糖分の多い食品を好む傾向も、虫歯のリスクを高める原因となっています。

まずは歯科医院を受診し、虫歯の状態を確認してもらうことが最優先です。初期の虫歯であれば、簡単な治療で済むことが多いですが、進行している場合でも適切な治療によって歯を保存できる可能性があります。また、虫歯の進行を防ぐために、奥歯の溝を樹脂で埋めるシーラント処置を受けるのも一つの方法です。この処置は特に、虫歯になりやすい奥歯に効果的です。

さらに、フッ素塗布も歯を強化し、虫歯菌の活動を抑える効果がありますので、歯科医院でのフッ素塗布を検討してください。加えて、自宅ではフッ素入りの歯磨き粉を使用することをおすすめします。そして、正しい歯磨きの仕方を子供に教えることも大切です。歯科医師や歯科衛生士に相談して、奥歯の溝や歯と歯の間をしっかり磨けるように指導してもらうと良いでしょう。

また、食生活の見直しも重要です。甘いお菓子やジュースを摂取する頻度を減らし、バランスの良い食事を心がけることが、虫歯予防につながります。間食は時間を決めて摂るようにし、だらだら食べを避けるようにしましょう。

今後は、定期的に歯科検診を受けることで虫歯を早期に発見し、予防につなげてください。特に、生えたばかりの永久歯を守るためには、親御さんが仕上げ磨きをサポートすることが大切です。学校でフッ化物洗口が実施されている場合は、それを活用するのも効果的です。

これらのケアと予防をしっかり行うことで、お子さんの大切な永久歯を守ることができます。疑問や心配がある場合は、かかりつけの歯科医院に相談するのが安心です。

子供の歯が抜けたらどうしたらいいですか?

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歯が抜けた時

お子さんの歯が抜けたとき、どのように対処すればよいのか気になりますよね。乳歯が抜けることは自然な成長の一部で、特に永久歯が正しく生えるための重要なステップです。ただし、適切なケアを行うことで、健康な永久歯がしっかりと生える環境を整えることができます。

まず、抜けた歯をそのまま捨てずに取っておくと、お子さんにとって成長の記念品として楽しめるかもしれません。「歯の妖精」や昔からの風習を取り入れるのも、楽しい思い出になります。また、抜けた歯が気になる場合は、清潔なティッシュや小箱に入れて保管しておきましょう。

抜けた後の歯ぐきは少し敏感になっているため、優しくケアすることが大切です。抜けた場所から少量の血が出ることは珍しくありませんが、清潔なガーゼやティッシュを軽く押し当てて止血してください。通常、数分で止まりますが、もし血が止まらない場合や出血が多い場合は、歯科医院に相談しましょう。

抜けた直後は、刺激の強い食品や硬いものを避け、歯ぐきに優しい食べ物を選んでください。また、歯磨きは通常通り行っても問題ありませんが、抜けた箇所は特に優しく磨いてください。

もし乳歯が自然なタイミングで抜けず、周囲の歯が押し合っているように見える場合や、永久歯がすでに生え始めているのに乳歯が抜けない場合は、歯科医院でのチェックが必要です。これらの状態を放置すると、歯並びに影響が出ることがあります。

また、永久歯が生えるスペースを確保するために、乳歯が抜けた場所を健康に保つことが大切です。お子さんが少しでも違和感を感じたり、抜けた後の箇所が腫れている場合は、早めに歯科医師に相談してください。

最後に、お子さんが安心して歯が抜ける経験を楽しめるように、前向きな言葉をかけてあげるのもいいですね。「永久歯が生える準備ができたね!」と伝えることで、お子さんも成長の一環として受け入れやすくなるはずです。

矯正治療はいつから始めたらいいですか?

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矯正治療を始める時期

矯正治療を開始する時期は、お子さんの歯や顎の状態、成長の進み具合によって異なるため、個別に考える必要があります。

一般的に、矯正治療は大きく二つのタイミングで行われます。一つ目は、乳歯と永久歯が混在している「混合歯列期」と呼ばれる時期で、6歳から12歳ごろに該当します。この時期の治療は主に、顎の成長をコントロールしたり、歯が正しい位置に生えるスペースを確保したりすることを目的としています。もし、顎の成長がアンバランスであったり、歯並びが将来的に大きな問題を引き起こしそうな場合、この時期に治療を始めることが効果的です。

二つ目は、すべての永久歯が生え揃う「永久歯列期」で、12歳から14歳ごろに該当します。この時期の治療は、歯そのものの位置を整えることを目的としており、多くの場合、ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった治療法が用いられます。12歳のお子さんの場合、永久歯が生え揃っているかどうか、また顎の成長がどの程度進んでいるかによって治療を始めるタイミングが決まります。

矯正治療を始める前には、歯科医院での精密検査やカウンセリングが欠かせません。検査を通じて、歯並びや噛み合わせの状態、顎の成長具合を詳しく確認し、治療が必要かどうか、必要であればどのタイミングが最適かを判断してもらいます。また、お子さん自身の気持ちも大切です。矯正治療は長期的なものですので、本人が治療に前向きであることが成功のカギになります。

矯正治療を始める時期は一概には決められませんが、顎の成長や永久歯の状態を見極める上で非常に重要なタイミングと言えます。まずは、かかりつけの歯科医院や矯正専門の歯科医院で相談しましょう。

子供が歯磨きを嫌がります。仕上げ磨きも嫌だといいます。

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頑張って歯を磨く子供 

お子さんが歯磨きを嫌がるのは、多くの親御さんが直面する悩みですね。この年齢は、自立心が芽生える一方で、細かい習慣を嫌がることも多い時期です。ただ、歯磨きは虫歯や歯周病を予防し、将来の健康を守るために非常に重要な習慣ですので、無理なく続けられる方法を探ることが大切です。

まず、なぜ歯磨きを嫌がるのか、その理由を探ることから始めてみましょう。たとえば、歯ブラシの感触が嫌いだったり、磨く時間が退屈に感じていたりするかもしれません。また、「きちんと磨かなければならない」というプレッシャーが嫌で抵抗している場合もあります。こうした原因を理解すれば、それに合わせた対策を考えることができます。

歯磨きを楽しい時間にする工夫も効果的です。例えば、好きなキャラクターが描かれた歯ブラシや歯磨き粉を選んだり、好きな音楽を流しながら磨くことで、歯磨きを楽しみやすくすることができます。また、スマホの歯磨きアプリを使うのも良い方法です。これらのアプリは、歯磨きの時間をゲームのように感じさせたり、磨き残しを確認したりできるため、お子さんが積極的に取り組みやすくなります。

仕上げ磨きを嫌がる場合は、親子でのコミュニケーションを見直すこともポイントです。無理やり仕上げ磨きをしようとすると、かえって反発心を煽る可能性があります。代わりに、「どこが磨きにくいか教えてくれる?」と声をかけてみたり、「今日は仕上げ磨きの点数をつけてみよう!」とゲーム感覚で取り入れることで、協力してもらいやすくなります。

また、歯磨きの大切さを伝えるために、視覚的な教材を使うのもおすすめです。例えば、虫歯や歯周病の写真やアニメーションを見せて、「歯磨きをサボるとこうなるんだよ」と具体的に説明することで、自分事として意識しやすくなります。ただし、怖がらせすぎないように注意してください。

さらに、歯磨きの時間を短く設定するのも一つの方法です。最初は全体を1分程度で済ませ、その後、気になる箇所を少しずつ追加で磨くようにすると、負担を軽減できます。そして、「短時間でもいいから一緒に頑張ろうね!」とポジティブな声かけを心がけてください。

定期的に歯科医院でチェックを受けることも、歯磨き習慣の定着に役立ちます。歯科医師や歯科衛生士から直接アドバイスを受けると、お子さんも歯磨きの重要性を理解しやすくなります。また、歯科医院で褒められる経験をすることで、自信や意欲が湧くこともあります。

お子さんが歯磨きを嫌がるのは成長の一環でもありますが、小さな工夫を重ねていくことで、徐々に習慣づけることができます。焦らず、楽しい雰囲気を作りながら進めてみてくださいね。