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今大人気の「マウスピース矯正」について徹底解説!part1
マウスピース矯正って?

マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の装置を使用して歯並びを整える矯正治療の一つです。一般的なワイヤー矯正とは異なり、金属のブラケットやワイヤーを使用せず、取り外しが可能な薄くて透明なマウスピース(アライナー)を装着することで、歯を少しずつ動かしていきます。
この治療の特徴として、装置が目立ちにくいため、周囲に気づかれずに矯正を進められる点が挙げられます。そのため、見た目を気にする人や接客業・営業職などの仕事をしている人に特に人気があります。また、食事や歯磨きの際には取り外せるため、口腔内を清潔に保ちやすいのもメリットの一つです。
治療の流れとしては、最初に口腔内をスキャニングし、それをもとにコンピューターシミュレーションで歯の動きを設計します。その設計に基づいて複数のマウスピースが作られ、患者は一定期間ごとに次の段階のマウスピースへと交換していきます。少しずつ歯が移動し、最終的に理想的な歯並びに近づく仕組みです。
ただし、マウスピース矯正には適応できるケースとそうでないケースがあり、重度の噛み合わせの異常や大幅な歯の移動が必要な場合には、ワイヤー矯正のほうが適していることもあります。また、1日20時間以上装着することが推奨されており、装着時間を守らないと計画通りに治療が進まなくなるため、自己管理が重要です。
このように、マウスピース矯正は見た目の自然さや快適さの面で多くの利点がありますが、適応症例や使用方法に注意が必要な治療法でもあります。
本日はこのマウスピース矯正についてよくある質問を徹底解説いたします。
ぜひ最後までご覧ください。
マウスピース矯正の平均費用は?

マウスピース矯正の費用は、治療の範囲やクリニックの料金設定によって大きく異なりますが、一般的には30万円から100万円程度が目安とされています。
部分的な矯正であれば30万円から50万円程度で済むことが多く、例えば前歯の軽い歯並びの乱れを整えるようなケースでは比較的低価格での治療が可能です。一方で、上下すべての歯を動かして噛み合わせ全体を調整するような全体矯正になると、費用は70万円から100万円ほどかかるのが一般的です。
また、矯正治療には基本の費用以外にも、いくつかの追加費用が発生することがあります。例えば、初診時の診察や精密検査には3万円から5万円ほどかかることがあり、治療後の歯並びを安定させるために使用するリテーナー(保定装置)の費用として2万円から10万円程度が必要になることもあります。さらに、治療の途中で計画を調整し、新しいマウスピースを作成する場合は、追加料金が発生することもあります。
費用が変動する要因はいくつかあり、使用するマウスピースの種類によっても価格が異なります。例えば、「インビザライン」や「クリアコレクト」などのブランドによって料金が違うため、クリニックごとの料金設定を確認することが大切です。また、歯並びの状態によっては、治療の難易度が高くなり、使用するマウスピースの枚数が増えることで、費用が上がることもあります。さらに、クリニックによっては分割払いのプランが用意されていたり、保証がついていたりするため、総額だけでなく支払い方法やアフターケアの内容もしっかり確認することが重要です。
このように、マウスピース矯正の費用は一概には言えず、治療内容やクリニックによって大きく変わるため、事前に無料相談を受け、見積もりを取るのが安心です。
マウスピース矯正の弱点は?

マウスピース矯正には多くのメリットがありますが、いくつかの弱点やデメリットもあります。
自己管理が必要
マウスピース矯正は取り外しが可能なため、1日20時間以上装着しなければならないというルールを守らないと、治療計画通りに歯が動かず、治療期間が延びてしまう可能性があります。特に食事や飲み物を摂る際に外した後、そのまま装着を忘れてしまうと、治療の進行に影響を及ぼします。
適応できる症例が限られる
マウスピース矯正は軽度から中程度の歯並びの乱れには有効ですが、重度の歯列不正や骨格的な問題を伴う噛み合わせの異常には対応しきれない場合があります。このようなケースでは、ワイヤー矯正のほうが効果的であることが多いため、すべての患者に適しているわけではありません。
食事や飲み物の制限がある
マウスピースを装着したまま食べたり、色の濃い飲み物(コーヒー、紅茶、ワインなど)を飲んだりすると、マウスピースが変色したり傷んだりする可能性があります。そのため、食事のたびに取り外し、歯を磨いてから再装着する必要があり、外食時などは少し手間がかかると感じる人もいます。
治療費が高額になることがある
特に全体矯正の場合は、ワイヤー矯正と同じかそれ以上の費用がかかることがあり、治療の途中で追加のマウスピース作成が必要になった場合は、さらにコストがかかることもあります。
歯を動かすスピードがワイヤー矯正よりも遅い場合がある
マウスピース矯正は少しずつ歯を動かす仕組みのため、特に大きな歯の移動が必要な場合や、治療の難易度が高い場合には、ワイヤー矯正のほうが短期間で効果を得られることがあります。そのため、できるだけ早く矯正を終えたい人にとっては、物足りなく感じることがあるかもしれません。
このように、マウスピース矯正には見た目の自然さや快適さといった利点がある一方で、自己管理の必要性や適応症例の限界、費用の高さなどのデメリットもあるため、事前にしっかりと検討することが大切です。
マウスピース矯正はどんな人に向いていますか?

マウスピース矯正は、特に次のような人に向いている治療法です。
矯正中の見た目を気にする人
マウスピースは透明で目立ちにくいため、矯正をしていることを周囲に知られたくない人や、接客業・営業職などの仕事をしている人に適しています。従来のワイヤー矯正のように金属のブラケットが目立つことがないため、日常生活でのストレスが少なく、自然な印象を保ちながら治療を進めることができます。
軽度から中程度の歯並びの乱れを改善したい人
例えば、前歯のデコボコ(叢生)や軽度のすきっ歯(空隙歯列)、軽い出っ歯(上顎前突)などであれば、マウスピース矯正で十分な効果を得られることが多いです。ただし、大幅な歯の移動が必要なケースや、骨格的な噛み合わせの問題がある場合は、ワイヤー矯正のほうが適していることもあるため、事前の診断が重要になります。
食事や歯磨きを快適に行いたい人
取り外しができるため、ワイヤー矯正のように食べ物が装置に詰まる心配がなく、普段どおりの食事を楽しめます。歯磨きもしやすいため、矯正中の虫歯や歯周病のリスクを抑えやすいのも利点です。ただし、装着時間を守らないと治療が計画どおりに進まないため、自己管理ができることが前提になります。
痛みや違和感をできるだけ抑えたい人
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて歯にかかる力が穏やかで、痛みが少ない傾向があります。また、金属を使用しないため、口の中に装置が当たって傷つくリスクも少なく、快適に過ごしやすい点がメリットです。
自己管理がしっかりできる人
マウスピース矯正は1日20時間以上の装着が必須であり、食事や歯磨き以外の時間は常に装着している必要があります。そのため、自己管理がしっかりできる人でないと、治療が予定どおりに進まなくなってしまいます。つけ忘れや、装着時間が短いことが続くと、計画が大幅に遅れてしまうこともあるため、決められたルールを守れる人に向いている治療法と言えます。
総合的に見ると、マウスピース矯正は「見た目を気にする人」「軽度〜中程度の歯並びの乱れを治したい人」「食事や歯磨きを快適にしたい人」「痛みを抑えたい人」「自己管理ができる人」に向いています。逆に、重度の歯並びの問題がある人や、自己管理が苦手で装着時間を守れない人には、あまり適していない場合もあります。そのため、矯正を検討する際には、歯科医師の診断を受けて、自分の歯並びや生活スタイルに合った治療法を選ぶことが大切です。
本日はここまでです。
次の記事をぜひお楽しみに✨
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