例えば、たった一つの歯、詰め物、被せ物によって引き起こされていることがあります。
診療案内
SERVICE
Temporomandibular disorder 顎関節症・噛み合わせ異常
顎関節症とは
顎の関節や周囲の筋肉に痛みを感じたり、動きが悪くなることで正常の日常会話、咀嚼行動に異常をきたす病気です。顎関節症は「顎外症」と「顎内症」の2つの分類に分けられます。
「顎外症」は、咀嚼筋痛障害と顎関節痛障害であり、骨格的な形態・位置異常はみられないものの、主に口腔周囲筋や顎関節周囲の筋肉、靭帯などの組織に炎症が起きることで、痛みを感じることが多いです。
「顎内症」は、顎関節を構成する内部に問題が起きており、主に関節円板という軟骨の位置異常や骨変形症によって痛みを感じたり、開口障害を引き起こします。
現在、幅広い年齢層において、顎関節症の潜在患者数は増加しております。
下記にある原因と症状にいくつか当てはまる方は、早期発見・早期治療をお勧めいたします。
顎関節症の原因
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原因1 不適切な噛み合わせ
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原因2 不適切な顎の運動
(咀嚼運動)顎関節の関節円板の偏位、顎関節の変形によって顎の運動に問題を生じることがあります。
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原因3 ストレスによるブラキシズム
(歯ぎしり/くいしばり)ストレスによって就寝時のブラキシズムは増強され、歯、歯周組織を通じて、顎関節、周囲の筋肉まで過度な負担を与えます。
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原因4 その他の悪習癖
(ほおづえ、うつ伏せで寝る)テレビを見ながら、本を読みながら、ほおづえをついたり、睡眠中の偏った姿勢などで顎関節に力が日常的にかかることで引き起こされます。
顎関節症の症状
- 顎の関節から音がする
- 顎を動かすと痛みを感じる
- 急に口が開かなくなった
- 口を閉じることができなくなった
- 歯ぎしり/くいしばりが激しい
さらに症状が全身に広がり始めると
- 頭痛、耳鳴りがする
- 視野が狭く、ふらつきを感じる
- 肩こりを感じている
- 意味もなくイライラする
- 不定愁訴(原因のわからない諸症状)
などがございます。
「えっ!頭痛や肩こりも!?」と思われる方が多いかと思いますが、実は口腔周囲の筋肉は側頭部や頚部と繋がっており、日常生活の動作に大きく関わっているのです。
顎関節や歯も加齢変化によって徐々にすり減ってはいくものの、不適切な詰め物、被せ物が一つでも入ることでそれらが病的に急速に進行してしまうこともあるのです。
噛み合わせ異常
噛み合わせ異常の原因
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原因1 不適切な詰め物、被せ物
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原因2 不適切なマウスピースの長時間使用による
関節円板偏位(顎関節の軟骨の位置異常) -
原因3 不正咬合=歯並びの不良
(凸凹、前歯が噛んでいない、奥歯が噛んでいない) -
原因4 顎関節及び顎の変形症
噛み合わせ異常の症状
- 治療した詰め物、被せ物が短期間によく外れる
- 特定の歯がよくしみる、奥歯が全体的にしみる
- 上記の顎関節症の症状
人間は一人ひとりに生まれ持った「1番快適で噛むことができる位置」があります。
ただし、不正咬合や不適切な人工物があることで、そこではどうしても噛むことができない人は大勢いらっしゃいます。ただ、そういった場合でも人間は生きていかないといけませんから他の組織が「代償」は払うことで「適応」していくことも事実です。その代償が小さければ、症状もないか、軽度で済むでしょう。しかしながら、その代償が大きい場合は、上記に挙げた症状が必ず起きてくるでしょう。上記に当てはまる方はぜひ早期に治療をしていくことをお勧めします。
本来の噛み合わせの位置(中心位)から0.5mm以上ズレている場合は「異常」です。
当院では、顎関節症・噛み合わせ治療として、まず「顎関節及び顎の位置関係のズレ」を診断することができます。
また歯をたくさん失ってしまい、元々のかみ合わせの診断が困難な方はご相談ください。
そういった方々は、咬合器上での基本的な咬合診断を行った上で咬合再構成=本来の噛み合わせに近い状態を再度作り上げていきます。
顎関節症・噛み合わせ異常の検査・診断
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問診
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顎関節、口腔周囲筋触診
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レントゲン診査・診断
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顎の運動検査・診断
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咬合平面模型診断
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咬合器による上下模型診断
顎関節症・噛み合わせ異常の治療手順
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診断結果をもとに異常な噛み合わせの原因となっている歯、詰め物、被せ物を調整する。
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ソフトスプリント、ハードスプリント(PGI式)を装着する。
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本来の筋肉安定位(ニュートラルゾーン)を確認し、症状改善を確認する。
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その位置に噛み合わせを再構築する。
- 咬合調整(噛み合わせの調整)のみ行う。
- 詰め物、被せ物までやり直しする。
- 矯正治療まで行う。
顎関節症・噛み合わせ異常の治療費用
初診料・ 再診料 |
自費初診料 ※ | ¥4,000 (税込¥4,400) |
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自費再診料 ※ | ¥1,000 (税込¥1,100) |
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検査 | パノラマ撮影(TMJ) ※ | ¥5,000 (税込¥5,500) |
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口腔内写真 ※ | ¥500 (税込¥550) |
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口腔内写真(前方・側方ガイド) | 無料 | ||
筋触診・開閉口量及び運動の測定記録(写真・動画撮影込) | 無料 | ||
CT(顎関節部読影用) | ¥10,000 (税込¥11,000) |
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MRI(顎関節部読影用) | 提携先医院 による |
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顎運動検査(アキシスパスレコーダー,CADIAX) | 提携先医院 による |
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診断 | 咬合平面模型診断(SHILLA2) | ¥10,000 (税込¥11,000) |
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咬合器による中心位診断(API) | ¥50,000 (税込¥55,000) |
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診断用ワックスアップ | ¥30,000 (税込¥33,000) |
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治療 | 歯ぎしり | ナイトガード (ソフト) ※ | ¥10,000 (¥11,000) |
ナイトガード (ハード) ※ | ¥10,000 (¥11,000) |
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ナイトガード (プロテクト加工) | +¥5,000 (税込¥5,500) |
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顎関節症・噛み合わせ異常 | マニピュレーション(単独/PGI) ※ | ¥5,000 (税込¥5,500) |
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ソフトスプリント(PGI) ※ | ¥50,000 (税込¥55,000) |
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ソフトスプリント(PGI):2回目以降〜 ※ | ¥25,000 (税込¥27,500) |
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ハードスプリント(PGI) | ¥200,000 (税込¥220,000) |
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ダイレクトスプリント(PGI) | ¥250,000 (税込¥275,000) |
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咬合調整(応急処置/診断前) ※ | ¥600 (税込¥660) |
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咬合調整(診断後) | ¥30,000 (税込¥33,000)/回 |
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咬合調整(2回目以降) | ¥5,000 (税込¥5,500)/回 |
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詰め物・被せ物のやり直し | 別途ご案内 | ||
矯正治療 | 別途ご案内 |